第44回西日本紳士服技術者団体連合会のゼミナール(2009年7月12日)

ポストマン・ジャケット

オカモトデザインシステム研究科在学中 中山堅暁(1977年鹿児島県)

製作意図

注文洋服におけるミニマリズムの限界を追求しました。①前芯の品質と設計の工夫。②タレ綿の形状。③パッドの代わりにパス芯の使用。④背中心の設計と縫製のエ夫。これらは肩まわりと アームホールの運動機能を最大限に引き出す事を目的としたものです。
爽やかな素材に、バネのある肩まわり、風になびくやわらかな前端とラペル。遊び心のある衿裏。自転車に乗って風を切って走りたくなるジヤケットです。

シングル・スーツ

オカモトデザインシステム研究科在学中 前谷 明彦(1975年香川県)

製作意図

10月の涼しくなった頃、この服を着て美術館へ行き、帰りに美味しい紅茶と洋菓子を食べたい。この生地を見た瞬間、そんな衝動 に駆られましたo 胸が厚く出尻の体型を優しく包み込み、かつ膨らみと絞りのメリ ハリがつくタイトな服を意識して製作しました。 着る人の特長を引き出し、また何か新しい事を始めたくなるよう な精神的な面でも人の活力を引き出す服を作りたいです。

レディース・スーツ

オカモトデザインシステム研究科在学中 浅川 美代 (1959年奈良県)

製作意図

可愛いピンク色のストライプの生地を見つけ、日頃勉強している 紳士服の仕立技術で自分の服を作ってみようと思いました。 デザインは胸ボケットを無くし、内ポケットも省略しましたので芯地 の持つ立体感がしつかり表現できました。 スカートスラックスどちらにも合せやすいジャケットになりました。